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最期の地震は意思の介在が起きたものと思われます

(2015-02-18投稿) 突然ですが、私は仕事でレジ打ちをしています。 最近、務めるスーパーが派遣から手を引いて、全体の1/6ほどのレジ打ちがいなくなりました。その代わり、給料やバイトの時給が上がりました。 それはいいことですが、上がった給料&時給を提示して募集して、朝昼のレジ打ちは集まるのに、どういうわけか夜は1人も入って来ないんです。 私の出勤している時間帯です。 (私のせいかそういうのやめてほしい) ただでさえ、3日に1回、勤務中レジ15台以上動いていても全く途切れない行列が並ぶ店です。夜の人数が足りないとやりきれない仕事が出てしまい、その仕事はそのまま朝に回ってしまいます。 何より人数不足からレジをいくつか閉めなければなりません。 レジ1台辺りで対応するお客の数が跳ね上がって、お札が機械の中で詰まったりお客からお訊ねされる回数が増えたり、「レジ打ちが足りない増やせ」と怒られたりすることが多くなりました。 レジ1台に10人くらい並んだら大した混み具合で、それが2、3人に落ち着くまでだいたい1時間くらい必要ですが、派遣契約が終わってからは常に全レジ10人以上並んでしまっています。 実際に並んでみてびっくりです、並んでから商品スキャン始まるまでに15分かかります。 並ぶ時間がもったいないので私がこの店を利用するのは深夜ですが、深夜に行ったら野菜は売り切れてますし、主婦の方や仕事帰りの方はそうもいかないです。 どれだけのお客が他店に流れてしまっていることやら。 本来人数不足になってしまわないよう、新しい人を1人雇ってから辞める人を1人辞めさせるのがベストですが、派遣契約終了の日程が先に決まっていたのに、募集をかけても思うように人が集まらず、そのまま契約打ち切りの日を迎えてしまったのが非常に残念です。 各レジでお金の清算をする担当も、お札詰まり解消や数え直しなどが増えて、レジ1台辺りに取られる時間が極端に長くなっています。 レジ打ちの副業務で、買い物カゴの片付けがありますが、カゴを積まれに積まれて重くなり、腰に来るので誰もやりたがりません。 15分交代で常に1人カゴ片付けをまかされているはずですが、本来その15分で3本(カゴ)ないし4,5本は片付けてもらわないと、買い物清算後のカゴ置き場がすぐいっぱいになってしまいます。 具体的に言うと地震で倒れたりして下敷きに...

自死基準保護団体

 ■ 概要 ■ 本人の最後を本人によって決定する行為を保護する団体。 人間の精神的、身体的な能力は、誰しも老いと共に低下します。低下した能力によって取捨選択した行動は、時に本人の意思に反して、本人や他者に取り返しのつかない不幸をもたらすことがあります。 そうなる前に、定期的に本人の能力を測定し、本人が定めた自死基準によって、本人の一生を本人によって決定する行為を保護する団体です。 *** 多種多様な自死基準が考えられるため、枝分かれし、自死基準保護の名を冠した多くの団体が発足する想定です。一旦は「自死基準保護」としていますが、後々、実際の活動内容が一致する名称への変更を考えております。 *** 私個人の自死基準については、他者への迷惑を抑えるための能力と考える、判断速度を1つの基準とします。 ※能力の測定方法は詰めなければなりません。 また、他者の手を多く煩わせて生き永らえることには耐え難いため、例えば介護士によって身辺の世話をお願いする、四六時中観察保護下に置かれるなどした場合には、その費用を負担しうる社会的生産が不可能であれば、そこが私の寿命とします。 私が老いて自身の死を望んだ際、もはや自身による死の決定ができなくなっている可能性があります。できないからといって、周辺関係者によって無暗に延命させられる将来を、私は看過するつもりはありません。手遅れになる前に運用が始まっていて欲しいところです。 *** 50~100年先の、自身の死を望む頃を想定して、これが出来なくなったら、あれが出来なくなったらという自死基準を団体に登録しておき、それを団体の者が定期的に査定し、その結果を元に行動する。行動が本人、周辺関係者への告知に留まるものか、より具体的な幇助に至るかはまた、法律との兼ね合い、本人とのすり合わせが必要と考えます。  ■ 心境の変化 ■ いざ自死基準を下回った時の本人の意思と、自死基準制定時の本人の意思とに差異が発生した場合、どちらの意思を尊重すべきか。前提として、自死基準は未来の状況変化をある程度予測した上、想定漏れなきよう制定すべきであり、自死基準を下回った本人は、精神的、身体的に優れた、過去の本人により制定された自死基準を変更したり、付随する契約に違反することがあってはならないものと考えます。  ■ 遺族の同意 ■ 本人の過失により、甚だしく遺族を含む周辺...

【選外】弱キャラ友崎くん【感想】

自己啓発もの。 描かれるみんなでわいわいトークが寒く、いかにも作りもので、そんな場所にいたことのない人が話書いてそう。広義の物言いはできるけど肝心な細かいとこまでは掘り下げられていません。 役に立たない啓発本あるあるで、自分を変えたい人が妄信すれば余計に立場悪くする結果になってしまいます。 この手の今後増えるのでしょうか。 アニメって基本低年齢層が観るから、素人食い物にする啓発本そのままの構図で正直廃れて欲しい。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】荒ぶる季節の乙女どもよ。【感想】

素材の強さによる勢いは最初だけ、次が打てないまま飽きられ失速するかと。 女の子複数がメインの物語は数多くありますが、雑に女の子の弱さをひけらかし共感を狙うものばかりで、私はそういった、人の弱さを悪戯に許してしまう物語を好きになれません。 全体からそんな気配を感じながら調べたらやはり、凪あすあの花キズナイーバーの岡田麿里さんが原作です。この方が話考えた作品はどれも私には刺さらず、今作も期待できません。声豚囲えば儲かる日本が嫌になる。結果、予想通り。 ※岡田麿里さん許せたのは最近出た「泣きたい私は猫をかぶる」のみです アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】彼方のアストラ【感想】

宇宙もの、 かわいい女の子、 このマンガがすごい!で3位 (ただでさえ冴えない作品が1位をとることで有名なランキングで3位) 、 業界が全力で推しだしてそうな広告量、 要するにハズレ臭がすごい。 宇宙を題材にした実写映画たくさんありますが、超える見込みあって手掛けたとは思えず、宇宙×女の子で話題性のみ追ってるのではと邪推してしまい、漫画買う気にはなりませんでした。 1話の破綻すごいですね、知識も展開もコメディ/ミステリの要素も稚拙。材料詰まってるから飽きることはありませんが、シナリオの安さは予想通りでした。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】デカダンス【感想】

脚本の瀬古浩司さんは妖怪下手落とし。 消された自我はおそらく少なくないでしょうに、システムによる犠牲に一切触れず、人間がシステムに管理される倫理的問題についても触れず、まるですべていい方向に進んでるかのように終わりました。 人間を珍しい動物ぐらいに管理するシステム、システムに存続の危機が発生すれば人間ごと排除しようとするディストピアは健在です。問題は何も解決していません。 あと気づいてる人少ないですが、組長のバックアップを別個体に移し替える復活ですが、復活した個体は新しい別人格になります。 残された者にとって救いになることもありますが、タンカーがやる、本体が素体にリンクし記憶を同期するものと、バックアップが別個体に入り1つの人格を生成する有りようは、全く別ものです。 バックアップさえあれば同じ人間がいくらでも作れてしまう環境にあって、人が「個」をどのように区別するかという問題です。 バックアップの再現率はどの程度か、別個体に入ったバックアップが、自身が複製に過ぎないことをどのように考えるか、そういった問題もあります。 バックアップの記憶があろうと別個体に命が宿ったならそれは、バックアップとは別の命です。この辺は私が語るよりボンバーマンジェッターズを観た方が早いです。 明記しておきます、描かれる命の軽さ、遠い未来に非常に重要になる死生観の違い、それが許せないため選外です。 ナツメや組長をはじめとする人間作画はめっちゃ好き。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】アクダマドライブ【感想】

終始事件悲劇の応酬、飽きはしないかもしれません。 人間的バックボーンが描かれないなら泣き喚きながらでもよかったのですが、強靭な精神力で絶対的不利に立ち向かう後半の詐欺師に、根拠のある動機が欲しかったです。 命を投げ打ってまでよその兄妹を守る博愛主義は、ドラマ中毒に多い美徳であっても根拠が弱いです。ありっちゃあり、なしっちゃなし。 現状評判も良く、海外ウケも期待できそう、次を作るとなれば、兄弟に目的とかっこよさを与えることは可能ですので楽しみです。是非特殊性だけではどにもならない目的と困難を描いてほしいです。 その場合、特殊性は切り札にはなりえても、普段は別の武器が必要です。それこそ視聴者も最後まで気づけないような、豹変した兄弟が期待できます。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】戦翼のシグルドリーヴァ【感想】

コトブキと監督が同じ? 1話は安直な孤高の死神設定かつ渋さに欠ける演出で魅力落ちてますが、2話目のリズムの良さは流石。気になってた重みも回収し、死生観描写で一気に好感上がりました。 ただ、これをどう展開させるかという点で、既存作品の域を出ない(またこのパターンでずっと進むのね)と愚考してます。 王道行ってもいいけど飽きさせない、他作品と差異を作る、キャラクターに惚れさせる、監督の実力が問われますが、物足りなかったです。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】神様になった日【感想】

古典日常風景、超展開、古典涙演出は観ていて苦しかったです、悪い意味で。 最後ヒロインに高圧的な主人公はヘイト高すぎました、焦ってるからといってヒステリー起こすというのは、許容していいことではありません。観てる側が主人公を嫌いになれば当然人は離れます。 あの演出を盛り込んだ人はおそらく、許容して欲しい側の人なのでしょう。 突きつけられた悲劇への絶望感は、少し掘り下げが足りない気がしますが、殺傷力はなかなかでした。それでも、そんな殺傷力を含めた上位作品は既にありそう。 上位作品に当たるかもしれないものとして、ハリウッドも認め始めた韓国映画で、障害を抱える息子の母親が、あのCMだと異常行動を咎められて殴られたのでしょうか、頭から流血する息子を抱えて「この子には障碍があるんです!」て叫び訴えるあの映画。観たくなりました。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【次点】泣きたい私は猫をかぶる【感想】

もう何作らせてもダメな人かと思ってましたが今作は違いました。 岡田麿里さんは子供っぽいもの作るから、思わせぶり演出で中身は薄くてがっかりよりは、ここまではっきり子供向け主張してると許せます。 君の名は。天気の子と比べたらずいぶんマシで、のだめカンタービレと比べたら足りないが多すぎます、のだめは尺差でしょうがないでしょうけど。 言葉に頼らない演出、離婚再婚の描写幅と、複数人会話のバリエーションが不足のように感じます。結局こき下ろしてしまったけれど好き。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【6位】METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN【感想】

ゲームです。話には聞いてましたが小島秀夫さんがここまですごい方だとは知りませんでした。 生物兵器声帯虫の細部にこだわった描写には戦慄しましたし、観ていて気持ちのいいものではありませんが、ヒューイ、イーライの人物描写も非常に魅力的です。 どうしても引き込まれてしまうため、無感情でプレイできるゲームではありません。 潜入プレイに時間かかりすぎるのが私には辛かったですが、派手なドンパチ回もあり爽快さもあります、じっくりやれる余裕が欲しいです! アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【次点】荒野のコトブキ飛行隊【感想】

魅力あるけど思わせぶりで肉付け不足。 大きな謎を残す場合、小さな謎の回収の上手さが期待値を大きくします。 騒乱の中心に据えた穴の謎をそのままにしましたが、基本的に各回ロジック不足、物語の展開に起伏がなく、要するに謎の答えに期待できません。戦闘に主軸をおいてる作品だからよしということでしょうか。 最終回イサオの感情の吐露は刺さりました、体の奥底から願望が爆発したあの演技。選外にはしておけません。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】海辺のカフカ【感想】

ハルキニストに薦められた村上春樹の小説。 村上春樹って評判だけ見てると子供騙しばっかしてる印象でしたが、予想通りでした。 途中まで非日常の描写で退屈させないようにして、最後いろいろ無理やり畳まれた感、お残しが過ぎます。 学生文芸部に毛が生えたような作家さん。学生文芸部でもうまいひとはこれよりうまいです、高校だと頑さんの小説が別格でおいしいです。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】けものフレンズ【感想】

たつきさん解雇のため、本当に肉づけできたのかは謎のまま。でも、ケムリクサ、へんたつみると怪しい気がします。 叩いていただいて構いませんが、実力なくみなが納得できる締めが思いつかなかったからからこそ、炎上で同情票とって自己PRするために、わざと解雇されに行ったと邪推してます。狡猾な方ではありますが、そうたたないうちにぼろが出るかと。 私ももちろん作家を大切にしない企業は嫌いですが、たつきさんの場合何か違う気がしてます。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】ケムリクサ【感想】

たつきさん当たり前のように見慣れないもの入れてきて、仕込みの魅せ方も上手いものの、日本神話を元にして不思議物語不思議筋、あわよくば団塊世代をも獲得しようとする狡猾さは好きですが、面白かったかと言われると。。 自分の失敗を自分で後始末したに過ぎない締めは、いやすごいことですが成長表現としては激しすぎでしょうか。 散りばめられた謎も答えが分かれば魅力は消え、意味を見出させるような表現、要素もなく、総じて満たされなかったです。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】Vivy -Fluorite Eye's Song-【感想】

説得力を上げるため、近未来SFは画を綺麗に。 そこは押さえられてますが、1話時点でいきなり女性AIに人間感情が見られる描写が多々あり、その根拠が特別なAIだからで済まされてしまいそうな気配です。作り物に感情や決断を発露させるなら、先にロボット感前面に出して局地的に感情小出しした方が魅力的な演出になります。 最初から女性AIが人間味全開で、脚本はこれ何してるかというと、「AIは進化を繰り返しもはや人間のそれと見紛う感情を持つようになりました」設定を、開始数分の時点で観る側に納得してもらおうとしてます、強引です。 全体的に女性AIの高性能肉体言語と未来AIの予言&解析とでエンタメしてますので、爆発や暴力を伴う歴史改竄をしばらく繰り返してくのでしょうか?改竄失敗やり直しとか、もう改竄する手段がないとか、いろいろやれそ興味ないなぁ。 監督や脚本の関連作品は事件物ばかりで、ただのワンパターンになる残念未来が見えます。 画が綺麗でアクション多めだからB級として海外でもある程度売れそうですね。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【次点】禍つヴァールハイト -ZUERST-【感想】

1話最初の数カットで一流が揃ってるのはわかりました、構図が上手すぎです。 展開を追ってもランクイン期待していいできです。破綻設定が放置されているところをみて、詰めの甘さというか、畳みかける展開が切れて失速する気配を感じてしまいましたが、これは取り越し苦労、失速は無く最終回まで一直線、最後まで面白かったです。 3話では事件への巻き込み方が上手すぎで、主人公も悲鳴上げながらの大活躍。登場キャラがすべて立ってるのも素敵です。実力が無いとこの脚本・シナリオは作れません妬ましい! 販促ゲームのシナリオは生田美話さん。 サガ フロンティア、聖剣伝説 LEGEND OF MANAなどのプランナー、ファイナルファンタジーXIIの制作にも参加。アニメの脚本は細田直人さん、百瀬祐一郎さんの2人ですが、正直あの経歴だけでは演出も含めて生田美話さんのシナリオに乗っかったのかなと邪推します。 生田美話の良さに従ったのか、或いは本当に2人で演出も含めて脚本整えたのか、どちらにしても良作を生み出したことに変わりはなく尊敬します2期はよ。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【考察】フリクリプログレ、 雲雀弄ヒドミについて追記。

もっといろいろ書いてて、先に読んでほしいやつ はっきり描かれてませんが、ヒドミや、そのお母さんのヒナエのセリフから見える、おそらくのヒドミの状況を以下に記載します。 まず、ヒドミの産みの母親は亡くなってます。 「家族はいない」、「お母さんが壊れた」とヒドミは言ってました。 お父さんがプラントへ行く時、ヒドミのお母さんヒナエは、決意してヒドミへの接し方を変えました。「本当のお母さん」になるために。 これがヒドミからは壊れたように見える、との見方もありますが、ヒドミはそんなdisり方するキャラクターではありません、いくらヘッドホンのせいで平行世界のヒドミになってたとはいえ。 ヒナエが「本当のお母さん」という発言を繰り返していたことからも、「壊れたお母さん」がヒナエではなく、ヒドミの産みの母親を指していると推測できます。 「壊れた」表現ですが、夢で並行世界を行き来するヒドミは、体崩れたりロボットになったりゾンビ同士で喰いあったりするので、「死」を「壊れた」と表現するのも不思議ではありません。また、それと同じくらい不思議ではない見方として、お母さんの「死」を、誰かから伝え聞いたのではなく、「死」がどんなものかわからない子供のうちに、動かなくなったお母さんを見て「壊れた」と表現したのではないかと。それを今でも引きずっているように見えます。(暗すぎるためプログレでは描写なし) ヒドミの産みの母親は、メディカルメカニカが何かしたことが原因で亡くなってます。 プログレでのMMは、当然描かれませんが、この何かした時に相当数の人間を虐殺した様子でした。 お父さんもおそらくそれを機に、MMへ敵対するようになりました。 ヒナエの「ここのプラントも」発言から、ヒドミとお父さん、そしてヒナエは、MMの脅威から逃れるため、星から星へ、今の地球へ移住してます。最初は完全に避難民だったはずですが、のちにお父さんが喫茶店を始めます。 1地域なのに国際色豊かで、川で分かれて貧富の差が激しかったことから、同じような避難民がこの地域に多数流れてきている様子。 井出君の両親が出てこないのもおそらくMM関連、高い可能性としてはやはり亡くなってます。井出君のNO量の根拠が、貧困ばかりでなく、ここにもあります。 どれだけ年月が経過した頃かわかりませんが、お父さんはヒナエと再婚したと思われます。ヒナエはヒドミの2番目...

フリクリプログレ、ダメなとこありました?

フリクリプログレ良かったです。 旧作フリクリの「よくわかんないけどなんか気持ちいい」MVがしっかり生きてました。 しがらみとか怖さとか、マミ美とかナオ太くんとかタスク先輩とか、人間関係の黒い部分はほんの僅かでしたが、その代わりに、10代の素直な恋愛熱と、絡みそうでまるで絡まない事件が交互に来て、ノリの良い青春映画として爽快感を伴って成立してます。 試験的で尖ってて面白い映像演出もあり、何回か刺さるものがありました。あれだけでもフリクリ好きにはたまらないはず。 (何よりpillowsが大音量で聞けるの何曲も!) 今回私がフリクリプログレについて色々書くのは、好きな部類に入るこの作品の、どこが雑だったか、魅力を引き出せなかったかを探索、深堀りして、旧作無印のフリクリ比較も含めて整理して、もっと面白いの作る糧とするためです。 ここがもったいないよプログレは!にお気づきの方は、コメントいただけると幸いです。 吐き出すことが色々ありはしますが、さてどうやってまとめていきましょうか。 (いいやどうせまとまらないワ) 第1話ですが、私にはかなりクオリティが高いように見えました。 正直1話だけなら、ぶっ飛びすぎて観る人置いてけぼりの旧作1話より良くできていたのではないかと。今のアニメ制作劣悪環境時代にこのレベルが実現したことにガクブルです。 結構詰め込んで時に情報過多感もあって、あれにはもう口出しできないなと、あのレベルを私の方でも作れたらと憧れます。 適当な順番でキャラクター追ってきます。 まずは「いらない」「不快」言われてる、男の子の友人2人、のうち1人目、森。 ユニジェンダー主張してミニスカート履いちゃう太めの男の子。彼女欲しいという願望はあってもどうしたらいいのかわからないから、ひたすら変な方へ行ってしまう。初登場の時点でその末期であることが分かります。 男の子の友人2人目、長身で少し黒い肌のマルコは、感情豊かで素直な男の子。人を疑うこともないから怖い目に合う、でも気づきもしないし変わろうとも思わない。 この2人は主人公たちのトラブルをすぐそばで目の当たりにして、でも終始蚊帳の外でした。森が青春真っ盛りなメインの2人に憧れ劣等感募らせるのに対し、マルコは2人を景色として捉えているのか、素直な印象を一言口にして終わり、後に残るものはなかった様子です。 キャラクターに魅力がな...

【選外】フリクリオルタナティブ【感想】

 どの辺がオルタナなんでしょう、よくある青春映画ができてました。  旧フリクリの大事な部分、個性は欠けてしまってます。残念な結果ですが、旧フリクリが大好物である私の「こうあってほしかった」をひたすら羅列します。  私の思う旧フリクリの大事な部分で、表現されてなかったのは以下です。   ・ナオ太の暴力(罪悪感)   ・ハル子   ・カンチ   ・マミミ   ・バトルあとの喪失、変化   ・何度も見直したくなる情報量、演出  別のキャラクターだったりが出てきて、別エピソードで表現してほしかったのですが、予想通り、やってくれませんでした。 ■ハル子  ヒジリのエピソードの最後では、ヘイトの貯まった大学生をハル子が殴りましたが、ハル子らしくないと感じました。制裁ポジではないはず。  ハル子が別人になっている表現については、語る量もそうです。サイコで美人なハル子が多くを語ってしまったら、途端にただのおっさんになってしまいました。  あれはハル子の言葉ではなく、話考えてる人の、おっさんの言葉、それがもろに出すぎです。  そうやってハル子を殺してしまってはやはりオルタナはフリクリではない気がします。  ラストではハル子が巻き込まれ感全開でした。  プログレに続くための演出だったのでしょうが、それにしてもハル子らしくない、なさすぎる。1回ぐらいあり?う~ん。。。 ■まじでまじで  絶対流行らねぇ。  そういうのいれるならもっとちゃんと狙って欲しかったです。もしくは、時代設定が90年代なんでしょうか?90年代設定だから、言葉の流行を表現したのでしょうか?現代では、流行の発信源がTV一強でないため、よほど当たらないと言葉が流行ることはありません。  正直、制作側の感覚が古くなっていると感じました。 ■男子高校生らのヒジリー信仰  中坊でやってても許されるかどうか、怪しいです。  今の高校生でやる人いないと思います。「ヒジリーは美人で人気がある」体で話が進みましたが、それを表す表現が少なかったように思えます。  大学生がファッションで付き合っていたのと、カナグループとクラスの男子ぐらいしか沸いてないように見えましたが、それだとおそらく信仰の域に達することはないはず。  要するに、信仰者多数で成立する還せコール演出が破綻してます。 ■ロボットバトルとカンチについて少し  ロボットとたたかっ...

【6位】パラサイト半地下の家族【感想】

 アカデミー賞受賞と聞いて観てきましたが、正直物足りないところもあります。前半のコメディ調から後半で一転、韓国の社会背景から描かれたエグい演出の数々は、盛られた部分もあれど、私の大好物です。  「匂い」をキーに据える演出が素敵です。早々に半地下を出るか、ファブリーズでも使っていればまた、父親の結末は変わっていたかもしれません。  設定の疑問、「そんな生活バレないわけがない」はまあスルーして、特に事実なのか気になったのは、半地下の設備事情。東京なら機能差でああはならないのですが、調べたら韓国は本当にあるらしい。設備強化でも法規制でも、感染症の温床にならないよう国が動くべきところ。貧乏人は鼠と同じ扱いなのでしょうか、人権軽視は明白です。  両親はどうして半地下に暮らし始めたのか?  子供たちは幼少をどのように過ごしていたのか?  おそらく韓国の方が観ると違うのでしょう、私にはどうしてもツギハギの家族のように見えてしまって、さっぱりでした。  主人公の変化は目まぐるしく、それらの演出はどれも光っていました。社会的成功を象徴する石を手放せず、震えながら家族を巻き込んだ責任を負おうとして、最後は身の回りの他者の滑稽さに気づき笑い続ける。  同じくアカデミー賞受賞が予想されたジョーカーが、きっかけも含めて記号の羅列のように感じられるのに対し、パラサイトは、フィクションがありながらも「割といる」人の苦しみの中で悟り、熱を失っていきます。  貧困に生きた主人公を描いたこの2作品であれば、パラサイトのアカデミー賞受賞に異論はありません。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】天気の子【感想】

(初記 公開10日前)  天気をテーマにしたのは素晴らしい着眼点だと思います。背景描写も嵌って流石の映像美。難しいとされる、不明瞭な感情を天気に乗せる演出にも期待してしまいます。  ただ、君の名は。と同じ路線は避けるべき。新海誠さんを追って見る人も「前のと似てる」って新鮮味無くがっかりするかと。うら若い男女が惹かれ合いながらも離ればなれな状況で互いへの思いを募らせる系の、今までの作品が似たり寄ったりの恋愛ものですから、そこから外れて面白いものが作れないなら、あこれ、自分へのダメージがすごい。  何にせよ、そっちの路線で新海さんがいくら頑張っても、到底漫画溺れるナイフには及ばないです。  興行収入や観客動員数を見越して戦略的に、意見対立起こすメッセージを仕込んだらしいですが、それがもう実力不足から小手先に頼る振る舞いで、ダメだった後の言い訳ではと邪推します。ある程度狙い通りに数字はとれるでしょうが、君の名は。より批判すごいかと。 *** (追記 公開後4日目)  公開後にレビュー見たら、予想通り子供騙しアニメの評判でした。  予想は当たってたけど正直なところ何もうれしくありません。  予想が全く外れて映画好評で「評論家気取りが公開前からドヤ批評しといて顔真っ赤痛すぎ草ァ」とか叩かれながら「面白いなら観ねば」で映画館に走ってくの、期待してたとこあります。  面白いのが見れればそれで良かったんです。残念です。  予想よりひどかったのは、仕込まれてたメッセージというのが、新海誠さんの年齢を疑うしょうもなさだったことでしょうか。一昔前ならいざ知らず、いまメインで持ってきてドヤするほどの価値はなく、触れた作品数が少ない子供にしか刺さりません。 ※ちなみにそのメッセージをもののついでに含ませた上位作品があります無印のフリクリです *** (追記 公開後3、4年目?お金は落とさず観たうえで)  人間的魅力と表現すればいいのか、主人公とヒロインにそれが見えない、見えにくいです。  唯一はっきり描かれたのは須賀さんですね。  2人とも子供ってことでいいんでしょうけど、惚れる要素が掴みにくいキャラクターというのは、観る側にとっては感情移入しにくく、それを中心に据えてますので、やはり映像美と音楽と演出で、ターゲットが中高生、子供騙しの作品になります。  映像美と音楽と演出がどれだけ良くても...

【最終回終えて】SSSS.GRIDMAN グリッドマン

【最終回予想】SSSS.GRIDMAN グリッドマン【考察】  11話までの中身がそもそもスカかったし、12話も人間臭弱いので、これは選外登録です。 【最終回予想】に書いた<最終回願望>がその通りだったとしても、人の心に訴える演出が無かったらちょっと予測しにくかっただけなので次点に過ぎません。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング ★実写に映ってたの新条アカネではなく  宝多六花説を提唱します。  ・実写に映りこんだ定期入れ   → 暗いせいかもと思ったのですが青?     六花がアカネに贈ったものと色違い  ・実写に映りこんだヘッドホン   → アカネがしていたものと違う  ・実写に映りこんだ右の何右の   → なんだ? 何より怪獣が見当たりません。正解なら、街のみんな夢共有説が有力になります。 最後わざわざ六花を出すあたり、本当にアカネ男な気がしてきました。 (そこまでしてなぜ隠すって、アカネのグッズ売れなくなるから)  実写のヘッドホンは新条アカネから贈られたものでしょうか。と思ったのですが、ヘッドホン高いですよね。高校生同士で贈るって現実的じゃありません。あでも安ければOKでしょうか。  別の発想で、現実アカネが欲しかったヘッドホンをアニメアカネがしていた、は十分考えられる線ですが、とりあえずボツ(横暴)  どちらにしろ、差異を並べることで「新条アカネではない」演出になってます。  六花から定期入れを受け取った時、アカネのあれは定期入れを初めて見た反応に見えます。現実では贈与のやりとりも、アカネによる定期入れ購入もなかったのでは?  グリッドマンがあの街に来る前、裕太を隣の席にしてアカネは、どんなやりとりをしていたのか。才色兼備になってみんなから構ってもらえただけでもう満足していたのか、そんなものはおまけで、裕太にたくさん話しかけていたのか。 。。。 にいな涼@ninaryo「六アカお別れシーンから号泣してて実写パートがよくみえてなかったんですけど、現実のアカネは六花のような姿なんですね。裕太がグリッドマンに選ばれた理由は、アカネを好きにならなかったからというより、六花という″本当のアカネ″を好きになってくれる人だったから。やっと府に落ちた」 。。。  これは、ありのまま/もとの自分の人格を、自身と切り離して同じ教室に置いといた、という説です...

【最終回予想】SSSS.GRIDMAN グリッドマン【考察】

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2018-12-18 投稿 最終回目前にセリフや描写をヒントに考察したものです ■公式 1つになった裕太とグリッドマンは真の姿へと覚醒する。そして全員の心を繋げ、最後の戦いに挑む。 ■みんな思ってる 来週で本当に終われるんでしょうか! ■宝多六花  ・青色の目、ピンクがかっている     → アカネを好きになるよう設定されている  ・「ねえ。記憶が無いってことはさ。    今日のこと、全部覚えて無いってこと?」     → 裕太に告白されてる?  ・アカネ「みんな私のことを       好きになるようになってる       だから私と六花は友達なんだよ」          → アカネとは友達ではなかった  ・アカネ「私の友達として、       私の怪獣から作られたんだよ?」     → ★怪獣から生み出された?        怪獣はアカネのこと? ■アレクシス  ・「本当の人間は寝たりしないよ?」  ・「どうでもいい話の最中に失礼するよ」  ・「また怪獣かい?何か嫌なことがあったんだね~    どうしても許せないことが」  ★アカネに何をした?    ・利用してる    ・洗脳してる?    ・大事な記憶を消した?   ★アレクシスの目的は?    ・どうせ打倒グリッドマンとか     力を得るとかゴメン興味なし!  ・アレクシスもアカネが作った怪物?   「急に何?はぁ?」なるからボツ! ■アンチ  ・そういうキャラがいたら盛り上がる、   その為に在る、気がする。  ・アカネを救おうとしてる  ・あまり物語の主軸に影響しないと思います    ※最後共闘して盛り上がったりアカネに     声かけたりはするでしょうけど興味なし! ■先生  ・アカネにぶつかった際には感じ悪かったけど、   裕太とぶつかった際に謝るという変化    → ★もともとアカネに何かされてる      ※それこそデスノートのような、       能力の検証とか      ※先生に好かれる発想は       アカネにはなかったとか       → 1日1回とか能力の制限があって、         全員がまだ         アカネを好きになってないとか         大人は設定するのに時間かかる、         無理だとか         対象にしてないとか   → ★ぶつかったとき2回と...

【5位】ノーゲーム・ノーライフ ゼロ【感想】

■毎週放送していたアニメの方はいまいち  ゲーム中の駆け引きやロジックについては面白いと感じるものもありましたが、話し方や語尾でキャラ付けして、キャラクターの個性主張に工夫がないってだけで、すごく損してる気がします。ファンの方も作者の方も、おそらくそんなものは求めていない作品なのでしょうが、音と演出以外、特に拾って主張するような魅力もなく、私の感覚では、あまり面白いアニメではなかったです。 ■目を引いたレビュー  でもどこで見たか、映画の話は面白いぞ、という書き込みに興味を持ちました。  簡単な一言程度でしたが、ちょっとおもしろい、という軽いものではなく、これはいいぞ、本物だぞ、という期待が膨らむ具合で。 ■間違ってるぞスミヨシ!  映画が公開する前に、映画化した話を確認する目的で、「多分これ」と、原作シリーズの「プラクティカルウォ―ゲーム」を購入しました。購入後すぐに読み始めましたが、数十ページくらい読んで、「これ映画にして売れるんか?」なんて、書き込みの評価とあまりに違っていて正直混乱しました。  それもそのはずで、「プラクティカルウォ―ゲーム」は映画になった話の「別視点」の物語です。決して映画の話の原作ではありません。映画になったのは「ノーゲーム・ノーライフ6」です。  あの書き込みでこの程度のはずないという確信があり、でも面白くない、と、引きずるように数か月だらだらと読んでるうちに、さすがに買ったものが違うことに気づいて、ついでに映画が公開されてることにも気づきました。 ■Yahoo!映画☆4.6  Yahoo!映画を確認したところ、☆4.6の評価に驚きました。  Yahoo!映画の評価で4以上があるのかと、それが今公開中なのかと。その日のうちに観に行き、力強い演出の数々と音選び、画の丁寧さに素直に感動しました。※ストーリーは確かに「プラクティカルウォ―ゲーム」に少しだけ掠ってましたが、別物デシタ。  キャラクターデザインについてはエクスマキナ以外つまらなかったですが、クラスタの画はまったく動かないのに迫力満点でめっちゃくちゃかっこよかったです。  映像もいい、音もいい、ストーリー展開もいい、それでも肝心のストーリーについては、まだ私の中であの書き込みの評価には届いてません。 ■メディアミックスによる弊害  特に受け入れられなかったのが、シュビィの「戻りたく...

【比較】実写「花とアリス」とアニメ「花とアリス殺人事件」

 ウソはウソと気づかれないほど、観る人は作品にのめりこめます。「それはない」と感じた分だけ、観る人の意識は作品から離れていきます。  実話でもなく、楽しいわけでもなく、学ぶものがあるわけでもなく、そんなどうでもいい話なら、誰も耳を傾けようとはしません。 アニメーション映画「花とアリス殺人事件」 ■中3設定は無理すぎ  どれだけムーの演技力が神がかっていても、クラス全体が、アナフィラキシーを連呼する幽霊を信じちゃうとか、許されるのは小学校までです。  転校生を紹介するのに「新しいお友達」とか言っちゃう先生や、「ウソ」に対する知識不足で解説やめちゃうお母さんなど、全体的に知能指数がやたら低いと感じました。大人としてのキャラクターがいません。  登場人物全員が設定上の年齢、思考レベルで実在したなら、笑えない惨劇になります。実写なら役者の演技力不足で不可能でも、アニメなら小学生設定は可能です。頭空っぽだからこそ爽快な物語で、なぜ中3設定に拘ったのか。 ■のっぺりした画  トレースでしたっけ。せめて信号レベルの影がないと、線だけ立体感が強い分違和感がひどいです。  「花とアリス殺人事件」への文句はこんなものです。いきなり仲良しすぎた感は否めませんが、「花」と「アリス」のやり取りや小ネタの数々は、見てて本当に楽しくて、繰り返し観てしまう映画です。 実写映画「花とアリス」 ■絶対にみんな忘れてしまう作品  記憶喪失思い込み、フリをしてたら好きになっちゃう元カノ、そんな素振りゼロなのに最後は今カノを選ぶ彼氏、「ない」と感じてしまいました。もっと理由がほしかったです。  みなさん役者目指して友達と遊べないからしょうがないのでしょうが、バレエ教室でのアドリブ会話にコミュ障出すぎです。  今カノの泣き告白ですが、破顔演技オーバーです。  バレエを踊るシーンなど、同じような画面が続く際、区切るように電話のやりとりなどの別の描写を入れていますが、同時進行させる意味がわかりません。メッセージが完全に乖離した描写を交互に切り替える意味、広末涼子さんなどの大御所役者を映す時間稼ぎか、年齢比較の演出か。  元カノは、好きな人が結局親友のもとへ行ってしまい、失恋したはずです。うまくいかなかった芸能界の仕事をもらえたことでなんだかいい感じに終わってますが、好きな人が行ってしまったままです。仕事もらえてチ...

【次点】ジョーカー【感想】

 ジョーカー思ったより物語に入れませんでした。  ちらと前評判見聞きした限りでは「絶対ハマる」と思ったのに。。  映画に疎い私には、演技も演出も展開も、どれをとっても一流の技術が注がれているように見えたというのに、悔しいので何故入れなかったのか考えてみます。  まず一番に思いつくのは、あまり観客を作品に引き込むと、観た人を「ジョーカー」にしかねない、という危惧から、監督?脚本?が吸引力を抑えた、制作側の配慮により没入させてもらえなかった可能性です。  登場時点のアーサーは、自身がカウンセリングに通う障害持ちでありながら、認知症の母親を毎日介護して、ピエロに扮装し店の売り子として働き、貧しい生活を送っている様子です。  母親と過ごす家では、介護負担を横に置いてしまえば、母親想いの息子、息子想いの母親で、互いへの信頼関係は良好で、大好きなコメディ番組を2人で観て、そこに唯一の癒しが存在します。  これだけであれば「ジョーカー」は生まれませんでしたが、アーサーが持つ突発的に笑ってしまう障害は、一度笑い出したらすぐに収まらないことが多く、発作を起こす度に白い目で見られ、トラブルにも巻き込まれます。  アーサーの、子供の頃からコメディアンになりたいという夢も、そんな障害を持つ息子に対して、母親がかけた「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」の言葉に起因すると思います。  白い目で見られ、馬鹿にされ、暴力を振るわれる。  心を許せる友人もなく、たまにスタンダップコメディを観に行っても、意識しないと一人笑うタイミングがずれてしまう。  日々ノートに新しいネタを書き込むけど、発作のせいでコメディアンの仕事はもらえない。  日常的に薬を服用し、ごまかしていても、その心の内は苦しみで満たされている。  はっきり描かれているのはそこまでです。  容易に、幼いころはより壮絶な体験をしていることが想像できます。  その日何をされどれだけ苦しかったかなど、母親に言えなかったことも多くありそうです。  あの時代のカウンセラーに相談していたとして(そんなものがいない時代かも)、描かれたアーサーを見る限り、心は救われていない様子です。それどころか「心の病気など存在しない」とあしらわれ、より深く傷ついていたかもしれません。  その辺りをもっとしっかり描けば、観客はより入りやすいと考えますが、作中ではつ...

【6位】インターステラー【感想】

トンデモ科学にトンデモ展開、だけど流れが上手すぎます。流石はアカデミー受賞作です。いったいいくらつぎ込んだらここまでの作品ができるのでしょうか。 部屋の裏側の描写も、本当に有名絵画か何かかと思うほど綺麗です。あれを観るだけでもお金を払う価値があります。 ただ、この作品では個人の過失に時間を割くわりに、全体的に人物描写は少なめ、二度目は楽しめないトリックも多く「もう一度観たい」とはなりません。 良い面も悪い面も、人物描写が多い作品は何度でも見たくなるものですが、そういった作品ではなかったです。 愚見ですが、私なら映像メッセージの時間を倍以上にします、伏線も含めて。共有できなかった変化が強く出せる大事な描写ですので。 待つ側の争いについてもまったく言及されません。設定上何も起きないはずはなく、起きた事、怨恨、それこそ観る側の都合なんてお構いなしに、次に迫る危険についてセリフを差し込みたくなります。 待つ側の生活もそれなりに描写されますが、早すぎる時間の流れに状況の変化が乏しく、「本当に時間経ってる?」と疑ってしまいました。危機的状況でありながらずっと安全な場所にいるような、父親と比べてずいぶん何もないんだなと(設定上あり得ない) 待つ側の死者が少なすぎです。父親の帰りを待つ娘と、知られざる父親を知る人物、息子を描けばこれもやりおうはあったかと。 この手の宇宙ものは尺の都合もあって、人と人とのしがらみが描かれにくいですね。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】呪術廻戦【感想】

原作漫画含めハンター×ハンターの劣化版。同じ作品をパクった神之塔と同じくらい微妙です。 バトルに走るのは構いませんが、登場人物に惚れさせてほしいです。  受け売りの正義を貫こうとしてた主人公の思いの根幹を、それらしい理屈で補完しようとしてますが、まだまだ誤魔化し(創作し)てるように思え、動機不十分、創作キャラに物語上都合のいい動きをさせてるように見えます。  異次元の強さを誇る五条悟も、人としての魅力を感じませんし、学校交流会をアニメで見ましたが、出てくる学生が次々自分語りしてしまい、人物の掘り下げってそんな雑にやるものでしたっけ?これじゃいけないんだなと気づきを得ました。  読者置いてけぼりの、考えて捻った展開は構いませんが、広げた風呂敷を畳む実力はあるのでしょうか。定期的にしっかり落とすことをしないと、畳めない話を垂れ流す残念物語にしかなりません。  それでもハンター×ハンターをろくに知らなければマイナス心象はありませんし、見た目かっこいいキャラクターがたくさん出てくることで、BLEACHやテニスの王子様のように、10代女子がたくさんお金落としそうです。それも声優ビジネス次第ですけど。  予想ですが、ハンター×ハンターを追ってる層が、ろくに連載してくれないハンター×ハンターよりも、よく似た呪術廻戦にお金を落として売り上げがハンター×ハンターを超えてしまうなんて、あり得る未来です。冨樫さんにはそれでも変わらず品質だけを追い求めてほしいです。微力ながら買い続けます。 アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

【選外】ワンダーエッグ・プライオリティ【感想】

 まず主人公のいじめられっ子設定からみるに、話考えた人はあまり優秀でないと感じます、少なくともリサーチ不足は疑われます。  話考える人は割合いじめられっ子気質が多く、さらに言えばいじめ被害に遭った方もいます。そんな作家のうち、手掛ける作品全てにいじめの話を盛り込んだり、いじめから外れた話になると急に幅が狭かったりする方がいます。私はこういった作家を、トラウマと若い思想がそのまま作品に出続けてしまう自分語りのアダルトチルドレンとして見てます。自身の治療と言えばまぁ、多少格好がつきますが。  優秀な作家ほど、たとえいじめ被害に遭っていても、いじめの話は避けるか軽く触れる程度で、がっつりメインに据え置くことも、1話に持ってくることもしません。  日本ではいじめを扱った作品が多く出回ってます。作家それぞれが考え抜いたいじめに対する答えがそれらに昇華されてるため、いじめを題材にした話を不用意に扱えば、それら既出の作品と比べられます。 「いじめの答えとしてより良い作品はどれか?」  作品を観る人のうち、いじめについて真剣に考えた人は少なくありません。彼らにとって納得できるより良い答え、そう感じることのできた作品は愛され、そう感じることのできなかった作品は切られてしまいます。  切られるだけならいいですが、新しい作品で新しい答えを提示したとして、既出の答え(観る人が過去に観た、いじめを扱った作品)より劣る場合、ひどい時は叩かれ、最悪炎上します。  本作は叩かれるほどの答えではないものの、既出の答えの域をでず、拾って喧伝するほどの魅力はありません。 ※心血注がれた答えを含む作品は観る人を掴んで離さないものです、マンガ「悪魔とラブソング」は是非一読を。  本作の作家が優秀でない根拠は他にも、唐突にでてくる支離滅裂なセリフ、演出が上げられます。  それらは本来流れるように、自然に作品に乗せて一流ですが、本作を観ていると「急に来たな」と感じるシーンがあまりに多いです。悟ったセリフが多く挟まれるのも、語りたいお年頃感が前面に出てます。  他人の思考、思いについても、もっと考えを巡らせて欲しいです。  ニュースで取り上げられた自殺について、表層の情報をアニメに盛り込んでるだけにしか見えません。被害者にも加害者にもその時その場所についても、入れ込みが足りません。気を引くための材料として過激な...

【選外】万引き家族【感想】

    ■著しい時代錯誤 なぜ現代設定に拘ったのか、日本のネガキャン目的で間違いありません。 中韓が喜びそうな作品で、関係者洗えばそっちの金が出てきそうです。日本の株価下げたいし貧困層救済保証のマイナスイメージを植え付けて自民党政権を貶めたいんでしょうね。 昭和設定ならまだファンタジーとしてありですが、まるで「これが日本の現代の貧困だ」と言いたいがために、わざわざ現代キーワードをセリフに忍ばせ、観る側の洗脳を目的にして作られてます。 ◇数々の昭和設定描写と現代キーワードの矛盾 現代キーワードをセリフに忍ばせておきながら、画に昭和描写を色々仕込んでます。日本人からすると昭和時代の描き方過ぎて意味不明、外国の方からするとこれが現代の日本だと勘違いします監督の狙い通り。 ◇一人暮らし偽装は実現不可 あの人数で暮らしていては洗濯ものでもゴミ出しでも、玄関からの様子だけでも、不審な点だらけです。公務員はそこまでポンコツではありません。人の出入り見なくてもバレます。 ◇日本で長期不登校は実現不可 外に出てないケースで1件だけ有名にったものがありました、しかしそれも田舎の奥地だったような。現代日本には充実した教育機関があり、警察の見回りもあって高水準の治安を維持できています。完璧ではありませんが少なくとも、作中の少年めっちゃ外出てますので、間違いなく警察から職質されます。言い逃れしようが目つけられてすぐバレます。 ◇長期誘拐の設定が雑 偽装家族になる前の記憶が少年に無いなんて、そんな都合よすぎる設定説明なしでのみ込めって?観る側に求めすぎでは? ◇元夫殺害の設定が雑 どうして殺害?推定分岐多すぎて人格特定に繋がることもない設定で、刺激演出欲しさで盛り込んだだけに見えます。演出の根幹となる人物設定の方は何も考えてない、登場人物を紙に書いた作り物で終わらせる行為です。 ■気に入らないとこ ◇不自然な長尺ノーカット 取り調べ中の女優でずいぶん長いノーカットありましたが、事務所からの圧力?あるいは監督の背伸び?どちらにしてもそこまでするほど中心的な描写されてない女優なので刺さりにくい。 ◇雑盛り虐待死 虐待による不幸な死をしっかり取材して描いた作品は他にいくらでもあり、過度な刺激演出のために雑に盛り込んだ様子。描写は子供だけに寄ってますので、刺激が欲しいだけで問題の根本...

アニメ見すぎた和祈澄佳の大変独善的なアニメランキング

あなたが観てきた アニメの 9割 を 勝手に選外 登録しております!! ※ここ40年ほどのアニメは拾えてるはず 画が綺麗なアニメなんてこの先作りやすくなっていくらでも増えます。 心揺さぶる物語は時代を超えて何度でもリメイクされます、今から思想練り上げて物語に注力して欲しいです(製作陣へ圧) ランキング、というよりピラミッド型評価です。下に行くほど数が多い。 まだ観てないアニメまとめ    ■ランクイン期待中    ・極悪怪人デスグリーン     ~このヒーローだけは追放してはならなかった~    ・アンデッドアンラック      漫画。詰め込みすぎを拾っていけるか否か、魅力大。アニメ化決定スバラ。    ■よくて次点と予想     ・怪獣8号 吸吸引力ある陰謀が無い、主役も魅力不足、 芸が無い 。人気漫画とはいえアニメ化するか微妙、アニメ化しても見ないかな。    ■選外 ※見る前からごめんなさい    ・ RWBY 虚淵玄×冲方丁×huke×鈴木利正×シャフト。過去に RWBYの元3Dアニメちらっと見て「観れなかった」ので、多少人気の作品を低額でかっ攫い、 デザイン料等浮かせて 好きなように改変させる商売と邪推します。それでも作品が良くなれば構いませんが、 虚淵玄さんがずっとメインというわけでもなさそうなのであまり期待できません。    ・異世界おじさん (漫画はそれなり)    ・転生したら剣でした (漫画はそれなり)    ・可愛いだけじゃない式守さん (失速早そう)    ・アリスとテレスのまぼろし工場 岡田麿里監督は「泣きたい私は猫をかぶる」の成功作(次点)がひとつ、あとはすべて選外としてます。PV見た限りまた背伸びした大人「っぽさ」が見えましたので、今までのパターン通りなら思わせぶりで薄い作品になりそう。それでも直近の「泣きたい私は猫をかぶる」は成功いや超えないな選外。 今期含む最近のアニメまとめ    ■ランクイン期待中   ※まだよわい    ・Dr.STONE ドクターストーン 漫画好きです。でも今出てる10巻までは次点です。即効性重視のために単発的な盛り上がり回を重ね、体験し願い徹底し叶う叶わないといった、連続する人の心と動きと世界の答えがさらっと説明だけされていて、描写で流れてないのが傷です。多様な登場人物が混沌のまま物語に並べられ、ワンピース...