【選外】デカダンス【感想】

脚本の瀬古浩司さんは妖怪下手落とし。

消された自我はおそらく少なくないでしょうに、システムによる犠牲に一切触れず、人間がシステムに管理される倫理的問題についても触れず、まるですべていい方向に進んでるかのように終わりました。

人間を珍しい動物ぐらいに管理するシステム、システムに存続の危機が発生すれば人間ごと排除しようとするディストピアは健在です。問題は何も解決していません。

あと気づいてる人少ないですが、組長のバックアップを別個体に移し替える復活ですが、復活した個体は新しい別人格になります。

残された者にとって救いになることもありますが、タンカーがやる、本体が素体にリンクし記憶を同期するものと、バックアップが別個体に入り1つの人格を生成する有りようは、全く別ものです。

バックアップさえあれば同じ人間がいくらでも作れてしまう環境にあって、人が「個」をどのように区別するかという問題です。
バックアップの再現率はどの程度か、別個体に入ったバックアップが、自身が複製に過ぎないことをどのように考えるか、そういった問題もあります。

バックアップの記憶があろうと別個体に命が宿ったならそれは、バックアップとは別の命です。この辺は私が語るよりボンバーマンジェッターズを観た方が早いです。

明記しておきます、描かれる命の軽さ、遠い未来に非常に重要になる死生観の違い、それが許せないため選外です。

ナツメや組長をはじめとする人間作画はめっちゃ好き。


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