副反応、重篤副反応の発症率、死亡率の算出について
日本国内ワクチン副反応状況が発表されました。
これをもとに副反応、重篤副反応の発症率、死亡率を単純に計算しますと、
副反応、重篤副反応の発症率は下がり続けるという
不自然な推移が見られました。
基礎①:どの集計でも9割以上の接種がファイザー製ワクチンのため、
ワクチン変更による変動はない
可能性①:04月30日集計までは
副反応の出やすい高齢者、持病持、女性(医療従事者)
を優先していた
可能性②:04月30日集計以降、副反応の出やすい女性による接種が減った
可能性③:ワクチン接種者が増え続け、追跡調査が困難になった
→ ★数が少なく断定しやすい死亡者数だけ正確性を維持
可能性④:副反応、重篤副反応、死亡の計上に、
発症ラグ(1~3週間)による数字のずれがある
可能性⑤:副反応、重篤副反応、死亡の確率は
2回目接種者で計算する方が正確
■可能性①:
04月30日集計までは
副反応の出やすい高齢者、持病持、女性(医療従事者)
を優先していた
■可能性②:
04月30日集計以降、副反応の出やすい女性による接種が減った
可能性①、②では、ワクチン接種者のうち、
副反応の出やすい層がどれだけいたか、
発症率の高い接種者の割合変動を考えました。
副反応の疑いのある接種者のみ、
性別、年齢、その他詳細なデータをすべて記録、公開していますが、
ワクチン接種者全員についてはそういったデータが公開されていません。
それも当然で、
ワクチン接種者の詳細なデータ、内訳をすべて記録、集計、公開していては、
日本国内でワクチンの大規模接種など遅々として進みません。
例え記録はできていても、集計公開は業務上困難と思われます。
よって、接種者内訳の変動が理由であれば、
これ以上正確な副反応、重篤副反応の発症率、死亡率を
算出することはできません。
■可能性③:
ワクチン接種者が増え続け、追跡調査が困難になった
→ ★数が少なく断定しやすい死亡者数だけ正確性を維持
副反応は発症まで数日ないし20日以上、タイムラグが発生することもあり、
その追跡調査が必要になります。
可能性③では、ワクチン接種者の急増により、
医療従事者/協力者による追跡調査業務に限界が生じ、
数が膨れ上がって、線引きも難しい副反応と重篤副反応の
正確な計上ができなくなっている状況を考えました。
数字を追って見るとやはり、困難な状況が予想されます。
特に05月28日集計以降は、
1日あたりの追跡者数は3倍となっています。
※死亡者数だけは比較的数が少なく、目立つため、
しっかり計上できてると仮定して
副反応、重篤副反応の発症率を再計算した結果はこちら
■可能性④:
副反応、重篤副反応、死亡の計上に、
発症ラグ(1~3週間)による数字のずれがある
これは上記でも触れ、ご存知の方も多いと思われますが、
ワクチン接種後、数日ないし20日以上のタイムラグがあって
副反応を発症する接種者がいます。
これらが数字としてどのようなタイミングで集計されるのか、
また、どこまで追跡調査を続けているのか、
どこまでが副反応として扱われるのか、
公開された集計データでは読み解くのは困難です。
※教えて詳しい人!
ひとまず仮定として、
05月12日集計に計上されたワクチン接種者が
1~2週間後に副反応を発症し、
05月26日集計の副反応発症者に計上される可能性が考えられます。
その場合、最初の単純計算でやったような、
05月26日集計に計上されたワクチン接種者の数と、
05月26日集計の副反応発症者の数を用いて算出しても、
05月26日集計時点での副反応発症率は正確に出てきません。
後続の可能性⑤と含めて、今私が持つ情報で
副反応、重篤副反応の発症確率を再計算します。
■可能性⑤:
副反応、重篤副反応、死亡の確率は
2回目接種者で計算する方が正確
これもご存知の方が多いと思われますが、
アナフィラキシー、副反応の発症は、
ワクチン接種1回目よりも2回目の方が多いです。
計上された副反応発症者のうち、
2回目接種者の方が割合多いなら、
そこに焦点を絞って計算した方が副反応、
重篤副反応の発症率をより正確に計算できると考えます。
様々ある、ワクチン接種1回目と2回目の
アナフィラキシー、副反応の発症率をまとめた資料を覗いてみると、
接種1回目、2回目の副反応発症率は、
おおざっぱに1対3の関係にあると言えます。
※より正確な数字が出せた方は是非お教えください。
計上された副反応発症者のうち、
75%を2回目接種者と仮定します。
再計算が可能な可能性④、⑤を正として、
副反応、重篤副反応の発症確率を
以下に再計算しました。
副反応、重篤副反応の発症率が下がり続けるという
不自然な推移は無くなり、
副反応、重篤副反応の発症率は
変動率10%前後を維持しています。
まだ副反応発症率としてはこちらの数字の方が信用できますが、
あくまで、可能性④、⑤を正とした算出結果です。
不自然な推移の原因が可能性①~③によるものであれば、
残念ながらこの再計算は的外れになります。
上記算出結果の下、
日本人口すべての人が新型コロナワクチン(予防接種)を
2回接種した場合の数字を算出しました。
※予防効果は最長半年との研究結果が出ており、
年内にもう1度打つ必要がありそうですが今は置いときます
次回集計時の副反応、重篤副反応の発症数も試験算出しました。
2週間前の接種者数を元に発症率を計算してるため予測が可能です。
繰り返しますが、不自然な推移の原因が可能性①~③によるものであれば、
残念ながら上記再計算は的外れになります。今、可能性①~③が起きていなくとも、これから起きる可能性は十分あり、
また、06月09日集計では1割未満とはいえ武田のモデルナ製ワクチンの接種も始まり、
今後ワクチン比率が変動すればそれによるずれが発生します。
どのワクチンを、どんな人が打ったのか、
大規模接種を進めていく中で接種者全員分の詳細データが
集計、公開されることは無いと思われます。
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